手足多汗症(イオントフォレーシス)治療
イオントフォレーシス治療は、多汗を認める手のひらや足底を水道水の入った容器の中に浸し、直流電流を流して行う治療です。陽極側で電気分解により生じた水素イオンが、汗の分泌部に作用して、発汗を抑えます。ただし根治的治療ではありませんので、続けて行う必要があります。
治療のメカニズムと効果
多汗を認める手のひらや足の裏を水道水の入った容器の中に浸し、5〜13mAの直流電流を流します。治療効果は陽極側で強いため、手のひらを治療する場合は左右の手のひらを交互に陽極にします。電極の上にタオルを乗せ、手のひらを密着させ手足が水に沈んでしまわない程度に水道水を入れます。
治療のステップと通院頻度
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初期治療
1回あたり手・足いずれも約30分間の治療を週に2回続けます(両方同時に行うと約60分かかります)。初期治療を5〜6回行うと汗の量が減ってきます。 -
維持療法
初期治療の効果が現れたら、同じ方法で週1回行います。維持療法を行っている間は治療効果が続きますが、治療を中止すると元の状態に戻ります。
受診時に必要な持ち物
| 持参するもの | タオル(治療終了後に手足を拭くために必要です) |
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治療の対象となる方と制限事項
治療可能な方
原発性(過剰な発汗が明らかな原因がないまま6カ月以上認められる)の方で、かつ、下記6症状の内、2項目以上当てはまる方に限られます。
- 最初に症状が出たのが25歳以下であること
- 対称性に発汗がみられること
- 睡眠中は発汗が止まっていること
- 1週間に1回以上多汗のエピソードがあること
- 家族歴がみられること
- 上記理由により日常生活に支障をきたしていること
治療を受けることができない方
- 心臓に障害のある方(ペースメーカー装着者)
- ぜんそく、枯草熱のある方
- 妊娠中の方
- 刺青(タトゥー)のある方(やけどの可能性があるため)
- 施術部位に傷のある方
- 施術部位近くの体内にインプラントや骨固定等の金属がある方
- 施術部位にネイル・マニキュア・ペディキュアをしている方
ご予約方法について
治療は平日午後に行います。初回は原則カウンセリングのみで、治療は次回からとなります。カウンセリングはWeb予約が可能です。「診療(発熱外来除く)」→「<初診>皮ふ科」とお進みください。Web問診には「皮膚科初診」を選択し、お悩みの内容と「イオントフォレーシス希望」と明記をお願いいたします。
イオントフォレーシスに関するよくあるご質問
Q1.イオントフォレーシス療法はなぜ効果があるのですか?
水道水に直流電流を流すことにより水が電気分解され、陽極側に生じた水素イオンがエクリン汗腺(汗を出す汗腺)の分泌部に作用して発汗を抑制させます。
Q2.電流を流した時に痛みはありますか?
電流を強くしすぎるとピリピリとした刺激を感じます。実際の治療ではわずかな刺激を感じる程度ですので、お子様でも無理なく治療していただけます。また、治療前に皮膚表面にワセリンを塗布するとピリピリ感が軽減し、電流量を多くすることができるため治療効果が高まります。
Q3.治療費用は高額ですか?
イオントフォレーシス治療は保険適用です。加入されている健康保険の種類により、自己負担割合は異なります。
Q4.はじめて受診する際には予約は必要ですか?
機器の都合上、当面は電話もしくは窓口での予約制といたします(インターネットでの直接予約は不可)。再診は受診時に次回予約をお願いいたします。

